第3005話 星野鉄子とケト女王
「お初にお目にかかるにゃ。
星野鉄子と申しますにゃ。」
鉄子は、帽子を脱ぎ、ケト女王にひざまずいた。
「銃士・・・
ガンマンですか。」
「はいにゃ。」
「なぜに海賊と行動を共にしていますか?」
「ミリアム陛下に出会う前から、戦友にゃ。」
鉄子は、よどみなく答える。
「しかし・・・
あなた方の宇宙には強者が多いのですね。」
「ええ。」
私が答えた。
「彼女は、幾多の戦いで受勲し、貴族待遇です。」
「単なる名誉職にゃ。
あちしは、親や仲間の仇を討つために戦って、気づいたら貴族扱いにゃ。」
にっこりと鉄子。
「それと、これは・・・
科学神がおつくりになられたこの世に三丁の銃の一つ。
「神波動竜騎兵銃」にゃ。」
鉄子は神波動竜騎兵銃を見せる。
「では・・・
僭越ながら「神に認められた」ということですね?」
「そーいうことになるにゃ。」
銃をしまう鉄子。
「しかし・・・
敵も姑息なことしてくるにゃ。
タルタロス宇宙が再建中に侵攻してくるとは・・・」
言うと・・・
私を見る。
「機械軍馬・・・
あちし専用・・・
できないにゃ?」
「できるわ。
けど・・・
あなた・・・
乗馬できるの?」
その言葉に「石化」する鉄子。
「できないことをいうものではありません。」
私は、ぴしゃりと言った。
まったく・・・
鉄子登場です。




