第3003話 新兵器開発
「ところで・・・」
ケト女王が、切り出す。
「キティルハルム連邦や、邪馬台国連邦とはなんでしょう?」
「ええ。
邪馬台国連邦は・・・
リシテアールの邪馬台国の宗主国の星間連合。
キティルハルム連邦は、同様にキティルハルムの連合です。」
「特に、ミリアリア大公領とファルティア帝国ですね。
ん?
そう言えば、実戦で「洗車部隊」と「機械軍馬部隊」を初投入したのは、ファルティア帝国統一戦争と聞きました。」
そこで、ケト女王はジト目で私を見る。
「ファルティア皇帝・・・
あなたのお孫さん・・・
どういう戦略をとったんですか?」
呆れた口調だった。
「あのアホ孫は・・・
宇宙戦艦一隻で、魔法王国を攻撃しました。」
「それは圧倒的な・・・」
「「消耗」させ、降伏に追い込む戦闘でした。」
がくッ!
「あと、列車砲を持つ国に対し・・・
「洗車部隊」と「機械軍馬部隊をもってして・・・」
「蹂躙・・・」
「「丸洗い」しました。」
がくッ!
「どうやら・・・
ファルティア皇帝は、やはりあなたのお孫さんですね・・・」
どーいうことだ!?
「ところで・・・
この「海天使システム」や「魔法転移装置」は画期的です。」
「ですか。」
「ええ。
この仕様書・・・
「善の属性ならば、光流神波動だろうが暗黒神波動でも増幅させる。」
タルタロス宇宙には、せいぜいできてもどちらかの属性しか強化できんでしょう。」
「そうですか?
そもそも人間って、善悪両方持っているし、悪の力でも善に転用できませんか?」
ミリアム:あのアホ孫・・・
私そっくりだったか!?




