第3001話 ジョルジュのエピソード
タルタロス宇宙ケトシー王国・ケット。
ここに、宇宙連合の艦隊が集結していた。
「悪いですね・・・
補給をお願いして。」
私は、ケト女王に頭を下げた。
「いえいえ・・・」
にこにことしているケト女王。
「そちらの技術も入ってきております。
援助も進み、各国家も持ち直しております。
ところで・・・」
王宮のベランダにて・・・
「三賢人のジョルジュという人・・・
本当に毒が効かないのですか?」
「え?
ええ・・・」
私は、ジョルジュの関係者から聞いた話をしだす。
「あれは・・・
彼が、一族を集め、内輪の宴会を開いたときのことです・・・」
第六惑星・ジョルジュ一族の区画・・・
「さあ!
無礼講だ!」
ジョルジュは、一族皆に言う。
酒や飲み物を持ち寄っていたが・・・
「おい・・・
このキモい酒・・・
なんだよ・・・」
発想の大魔王ブレーンは、変な酒瓶を取り出していた。
中には、ちっこいシャケが泳いでいる。
「フフフ・・・
これなるはわが師ファクトリア閣下の作品・・・
「酒の魚」だ!」
「夜中に見られるとコワいが。」
一方では・・・
「ねえ・・・
王立美術館の仕事ってどうなのよ!」
ある少女が聞く。
が・・・
「どーもこーもありません。
館長は・・・
歴代のミケランジェロ一族の作品の・・・
「特に」変なものばかりを前面に出して展示しておられます。
おかげで私は、本当に価値のある美術品の傍で仕事ができます。」
言われたほうは、ジュースを飲む。
「ん?」
宴もたけなわ・・・
そのとき、ジョルジュは「ヒ素」のビンを取り出してきた!
ジョルジュのエピソードです。




