第304話 どん米のビーフン
どん米を、特殊容器に入れ、更に大きな機械に入れる。
「凍結粉砕機にゃ!」
凍結粉砕機・・・
通常、物質は三形態の姿があるとされる。
「個体、液体、気体なの。
「水」にあてはめると、「氷」「水」「蒸気」がこれにあたるの。
凍結粉砕は、「氷」を「水」にせずに、「蒸気」にしてしまう現象なの。」
ユニィが説明する。
「そう言えば、君の父上が食べたことのある「サンマーメン」も、そうやってつくったもんだったっけか・・・」
「そうなの。」
ライテスが伝えた、「ラーメン」・・・
これは、アリアによってまったく意外な進化を遂げた。
サンマを、直接生地に練りこむ「サンマーメン」が誕生した。
「さて・・・
この粉を、練るにゃ。」
かんすい、卵、少量の小麦粉を混ぜ、練っていく。
「小麦粉を練るのは簡単にゃ。
澱粉質粘性物質が含まれているからにゃ。
けど、米はちょっと弱いので、小麦粉をつなぎにするにゃ。」
やがて、塊になる。
「これを・・・」
両手で掴み、伸ばす。
「にゃーははは!」
縄跳びの縄のように両手でぶんまわし、伸ばす。
伸びると、端と端を重ね、同じことを繰り返す。
何度かやると、それは「麺の束」となっていた。
「さて・・・
今度は、具を調理するにゃ・・・!」
サンマーメン
ご存知、サンマーメンとは似て非なる物。
秋刀魚粉末を、ラーメンの生地に練りこんだラーメン。




