第3000話 アプス神
アビス宇宙・・・
「首尾はどうだ?」
両性具有の神が、別の神に聞く。
アプス神だ。
「ははッ・・・
タルタロス宇宙の新任の運命神は存外に強く・・・
同時に、別宇宙から数名の神が支援に来ており・・・」
「撤退したのだな?」
「はい。」
「そのうち・・・
両宇宙の大艦隊が押し寄せるかと。」
別の神が言う。
「蹴散らせ!」
「「「ははッ!」」」
神々は退席する。
「どう思う?」
「こちらが攻めねば、攻めて来ぬであろう。」
「人間さえ動員してくるぞ。」
神々は議論する。
「何するものぞ!」
「いや・・・
侮れん。
特に・・・
タルタロス宇宙を追い込んだ、「三賢人」と呼ばれる最強の亜神はな。」
「むむ!
神獣の姿を模した科学導師、
ネズミの大魔王、
猫の女王か。」
「うむ。
とくに猫の女王は、悪辣な戦略をとるという。
やるなら一気にたたく。
しかし、手を出さぬ方が無難だ。」
キティルハルム王宮・・・
「ぶえっくし!」
私はくしゃみをした。
「風邪にゃ?
陛下。」
評議会議会に参加するナキがツッコむ。
「うわさされてるかもしれません。」
「どうせ、ろくなウワサじゃないにゃ。」
うるせー!
「さて・・・
タルタロス宇宙への救援ですが・・・」
みなまで言うまでもなく、全員が起立していた。
「では・・・
満場一致で、救援・共闘と致します。
後日、宇宙連合・神族に提出しましょう。」
久々の評議会。




