第2999話 アビス宇宙
宮殿のサンルーフ・・・
ここで冷房がいい感じの涼しさを演出している・・・
午後の執務を終えた私は、昼寝をしていた。
うーむ・・・
これは・・・
極上・・・
だが・・・
「起きよ!」
パアンッ!
いきなり、私の頬が叩かれた!
「にゃ~・・・
って・・・
シェス様!?」
シェスがそこにいた。
「まったく・・・
人間間の和平交渉が終わったとたん帰りおって!
大変だったぞ!」
「申し訳ありません・・・」
「寝ぼけまなこで言うな!」
だが・・・
「問題はここからだ。
アビス宇宙という宇宙が、タルタロス宇宙に侵略してきたという。
そこで、トト様が救援に向かい、抑えているとのことだ。」
「!!?」
目が覚めた。
「まったく・・・
いつも寝ておるな・・・」
「「猫」ですゆえに・・・」
どうなっているんだ・・・
またかよ・・・
「融和路線や寛容路線を惰弱・弱者とみて襲い掛かるのは、いつも同じですね・・・」
「まったくだ。
招集をしておけ。
私も準備をしておく。」
言うと、シェス神は消える。
私は情報版を手に取った。
「軍議を始めます。
はい。
評議会の招集を。
またしても「宇宙間戦争」です。」
電話を切ると、脱力。
「困ったもんだ・・・」
まったく・・・
私がいくら「亜神」でも「人間」だぞ・・・
何度もアテにされてもなあ・・・
またもや・・・




