第2997話 結界陣
「じゃ・・・
いくにゃ!」
ナキは・・・
「マハテクジルコン召喚ッ!
高速回転式ドリル召喚ッ!」
手早く準備をして作業に入る。
「燃えるにゃ!
高まるにゃ!
あちしの神波動よ!
軌跡を起こすにゃーッ!」
ものすごい勢いで神像を彫り上げていくナキ。
「す・・・
すげえ・・・」
「あれが・・・
キティルハルムのミケランジェロ一族の当主・・・」
兵たちは驚く。
それはそうだろう。
いつも「政治家・戦士」としてのナキしか見ていないのだから。
そこへ・・・
ナキへ「流れ弾」が・・・
「水晶包膜衝!」
私が術で守る。
「ぼさっとするな!
24神と言えど、準備に時間がかかる!
すなわち無防備だ!」
イリアが神波動盾を展開している。
「大型天蓋壁!」
アルナスが防御魔法を展開。
「いけ!
浮遊鼠!」
ジョルジュがグレーのネズミのフィギュアを無数に操り、迎撃する。
「さあ・・・
やるぞ。」
シェス神が位置に就く。
「ああ。」
ヴァムラム神が印を結ぶ。
その間にも・・・
「あああッ!」
フォーチュナー神が蹴りを繰り出せば、ウリナラース神が触手で絡み取るという攻防を繰り返している。
「この程度か・・・」
「このクソ邪神がッ!」
そう言っている間に・・・
「にゃーッ!」
ナキが完成した神像を神々に投げる。
神々は受け取る。
「変な彫刻家よ。
そなたは魔封の触媒の神像制作に長けておる。」
ヴァムラム神は、ニヤリと笑う。
久々の彫刻シーン




