第2995話 運命神フォーチュナー
「お・・・
終わった・・・」
私は、倒れ込んだ。
「くッ・・・」
アルナスが、膝をつく。
「喉が・・・
渇いた・・・」
言うとジョルジュは、「危険!ヒ素につき、ジョルジュ以外触れるべからず」と書かれた小瓶を開け、飲み干す。
「君・・・
いくら毒で死なんとは言え・・・
ガチの「毒」を飲むか?」
ルカ神が言う。
「そんなことより・・・
あの神様・・・
やばいよ。」
その言葉に、皆が構える。
「死なばもろともよ!」
ウリナラース神は、暴走しているが・・・
トト神が、手にしていたペンをクルクルと回す。
そこに扉が出現する。
「深淵の図書館の扉!?」
私は、思わず言った。
「いかにも。
人間で許されるのは、キティルハルムの歴代王と大公、ファルティア皇帝のみだな。」
それは・・・
「深淵の図書館の情報は、人間の脳に収めるには偉大過ぎる。
三賢人とて、今の転送での全てを覚えているか?」
「い・・・
いいえ・・・」
「であろう?
だからして、別の空間に・・・
管理室を設けておるのだ。
さらに・・・
偉大過ぎる情報であっても、時として必要な場合がある。」
やがて・・・
扉が開き・・・
少年が現れた。
近未来的な服の上に、トーガをまとった少年だ。
「父が迷惑をかけました。
三賢人の方々とそちらの司書神の協力で、深淵の図書館の構築に成功したしました。
私は・・・
タルタロス宇宙の運命神を受け継ぐ者・フォーチュナーです。」
キター!




