第2993話 宇宙そのもの
「ぐ・・・
おおおおおおッ!」
ウリナラース神は、攻撃もできず防戦一方となっていた。
「だりゃあッ!」
私は、悠久の図書館を振るった。
「原子崩壊覇!」
原子崩壊の魔法を、ウリナラース神に叩き込む。
「ぐ・・・
こ・・・
この私は・・・
このタルタロス宇宙そのものなのだぞ!」
ん?
「そうか・・・
そういうことか!」
シェス神は、何かに気付く。
「「深淵の図書館がこの宇宙にはないのだ!」」
私とシェス神が同時に言う。
「バカな!
そんなことが・・・
いや・・・
と、言うより・・・」
アルナスが、叫んだ。
「彼自身が、このタルタロス宇宙の深淵の図書館か!?」
ジョルジュも言った。
「どうりで、コピーとはいえ・・・
深淵の図書館による攻撃をしてこないわけだ!」
そこに・・・
「適当な司書神と、書記神をこちら側タルタロス神から選出致しました。」
鳥の頭の神が歩いてきた。
司書神の眷属、書記神トトだ。
「さて・・・」
彼は私たち三人を見る。
「三賢人にお願いします。
私が、データを転送いたしますので・・・
ウリナラース神の「深淵の図書館」の情報を送ってください。」
その言葉に、私たちは構えた。
「ま・・・
まさか・・・
バックアップを取る気か!?」
「はい。
そもそも私たちは、あなたを倒すことが目的で、このタルタロス宇宙を崩壊させるのが目的ではありませんから。」
トト神はにっこりと笑う。
キター!
トト神!




