第2991話 炎の女神、氷の女神
「こちらは、宇宙そのものの神だぞ!」
ウリナラース神の一喝と共に、魔法ははじかれる!
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
シェス神が止めるが・・・
「お・・・
押し返せんッ!」
ヤバい!
「身の丈に合わん魔法を使うからだ。」
だが・・・
「この法則、ぶっ壊しちゃえばいいよね?」
「そうですね。」
炎を思わせる鳥のような鎧をまとった女神と・・・
氷を思わせる竜のような鎧をまとった女神がいた。
すっと二柱は手を出す。
炎と凍気が融合して壁となり・・・
はね返された魔法を消失させた。
「ミリアム女王。
君は科学導師。
この防御壁の理屈は・・・
理解できるね?」
炎の女神・・・
聖鳳凰のルカ神が言う。
「は・・・
はい!
確か・・・
高温とは・・・
プラス属性の温度・・・
低温とは・・・
マイナス属性の温度。
さらに、高温とは・・・
原子の運動レベルの高さ・・・
低温とは・・・
逆に低さにございます。」
私は完結に返答する。
「合格。」
ルカ神は、隣の女神を見る。
「そう。
これらを同時に使うと・・・
消滅エネルギーが生じる。
人間でもできるけど・・・
「神」自身がやると・・・
こうような逆手に取る防御もできる。」
「アリーナ神も・・・!」
ルカ神は、剣を中断に振りぬく。
「皇帝鳳凰斬!」
アリーナ神も剣を振りぬく。
「氷帝聖務執行!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
凍気がウリナラース神の表面を凍結させ、炎の鳥がその部分を砕く。
「温度差ってね。」
ルカ神は、ニヤリと笑う。




