第2983話 聖大魔王銃撃隊
「こ・・・
このネズミ共!」
銃神たちが、わめく。
「我らは、キティルハルムにてあの「海猫隊」のしごきを受けたんだ!」
隊長らしき少年が言う。
「ああ・・・
あのキティルハルム王都の砂浜で、「にゃ~」と歌いながら全力疾走するトレーニングはキツかった!」
「アレが、機動兵器隊のトレーニングですか?」
口々にわめきだすジョルジュ配下の人鼠の銃撃隊。
「なあ・・・
君・・・
確かに彼らは強くなったけど・・・
「師範」は選べなかったのかい?
ホラ・・・
銃士隊隊長のダルタニアンみたく・・・」
「「戦力の迅速な補充」でしょ?
えり好みするべきではないわ。」
「うえええ・・・」
宇宙最強の亜神二人の会話ではない。
「おい!
女王!
大魔王!
「猫」に「ネズミ」を訓練させるとは、何を考えているのだ!?」
銃神の一人が尋ねる。
「同盟関係の兵に、技術を教えるのは当たり前でしょう?」
「しれっと答えるな!」
「そんなことを言っているヒマがありますか?」
私の問いに、銃神たちは構える。
が・・・
「もういいですよね?」
隊長が、神波動銃を構える。
「これなるは・・・
キティルハルム銃士隊の制式ライフルの改良型です。
神波動弾を撃つだけでなく・・・
実弾を撃つことも可能です。
しかも・・・」
じゃきんッ!と、ライフルを変形させる銃士隊員たち。
「「「はああああああああああああッ!」」」
全員が神波動を込める。
「このように銃剣として使用することも可能です。」
凶悪な部隊だ!




