第2979話 ショータ吶喊
「は~・・・
まったく・・・
ミケランジェロ一族の女ってのは、こんなんばっかだぜ・・・」
ため息をつくショータ。
「では、貴様はどうなのだ?
同じ一族のようだが?」
格闘家らしい神が言う。
「オレか?
オレは・・・」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
ショータの神波動が爆発した。
「冒険者で・・・
考古学者でもあるんだ。」
不敵に笑う。
「ミハイル閣下同様に、随行者を置いて突っ走りますけどねえ・・・」
人狼のマラミュートが、ぼそりと言う。
「おりゃあああああああああああああッ!」
格闘神が、鉄拳を放つ。
「見切れるかッ!
この拳は、一秒に一億発!」
だが・・・
「その程度かい?
「格闘神」様。」
ショータは、まったく同じ攻撃を繰り出して「相殺」している。
「あんたらももうわかっているはずだぜ。
オレたちは・・・
邪神と散々戦ってるんだ。
言うなれば・・・
「神」と戦い慣れてるんだよ!
そもそも、亜神級の方々にくらべりゃあ・・・
オレらなんて「ザコ」なんだよ!」
ショータの神波動が、高まっていく。
「猫・流星弾ッ!」
格闘神に向かって、飛ぶショータ。
「ぐああああああああああああああああああッ!」
かわすことができずに、格闘神は身体ををぶち抜かれる。
「結局、ミハイル閣下と同じことしちまったぜ。」
ショータは、そう言うと・・・
別の場所を見る。
そこでは・・・
科学導師然とした剣士の女性が、日本刀を掲げていた。
「この私が・・・
ただの「人間族」だと思ったか?
残念ながら・・・
我が祖国は、人間種は異種族同士がでたらめに交配していてねえ。」
そう。
それは、アルナスだった。
アルナス登場!




