第2977話 破天荒
「どっせいッ!」
ナキの一撃が、剣を持った神に遮られる。
「くくく・・・
この剣神に、こんな鈍器・・・
通用すると思うか?」
ガラガラ・・・
モーニングスターは、崩れ落ちる。
そのまま・・・
「くらえ!」
ナキに剣が振り下ろされる。
が・・・
ナキは・・・
剣を両手で・・・
「受けられていないではないか。」
にっと笑うナキ。
「よく見るにゃ。」
ナキの両手は「真剣白刃取り」の体制になっているが・・・
実際に受けているのは・・・
ナキの「髪」だった。
無理やり、神波動で支えているらしく、二本の髪がぷるぷるしている。
「これぞ・・・
「真剣白髪取り」にゃ。」
そのまま、蹴りを繰り出す。
「召喚ッ!
ヒヒイロカネのバット!」
なんのひねりもない。
ただの金属バットだ。
「剣に金属バットだと!?」
ガキンッ!
剣と金属バットがぶつかった。
ぶおんッ!
ナキの金属バットが空を切った。
「こんな重っ苦しいバットで・・・
むッ!」
「にゃーッ!」
ギンッ!
「ぐ・・・
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおッ!?」
ナキ、よもやの金的。
「お宝狙いにゃ。
にゃーははは!」
そのまま、神波動を爆発させる!
「奥義・火炎脚ッ!」
「ぐはああああああああああああああああああああッ!」
そのまま、「剣神」を炎の魔法とのコンボで焼き尽くす!
「さあ・・・
次は誰かにゃ~?」
破天荒!




