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第301話 メシマコブ

「ここかあ!

へんな料理を客に食わせるって店は!」


アリアの店の店内に、稲荷族の青年二人が入ってきた。


「へんな料理?」


ぴきっ!


店内が、凍りついた!


「と・・・東宮殿下!!

いくらなんでも、無礼ですぜ!」


もう一人の青年が、注意する。


「「あーッ!?」」


ユニィと青年Bが、互いに指を指す。


「「イカ天」のケイジさんなの!」


そう・・・「イカれてる天丼バンド」のマエダ・ケイジである。


「ユニィ姫様じゃねえか!

あんときゃ、まだガキだったのにもう母上様かい!?」


思わぬ再会である。


「誰にゃ?この人?」

アリアが、青年Aを見る。


「このお方は、邪馬台国東宮ニニギ殿下だ。」


全員が固まった。


「おいおい・・・

この反応は、ないんじゃないか?

だいたいにして、ここは女王陛下行きつけじゃないのか?」


ニニギが口を開いた。


「フッ・・・

いかにも、ここは王族ご愛顧の「ゲテモノ料理店」ですにゃ。」


我が意得たりと、アリアがニッと笑った。


「女将に、是非料理していただきたいシロモノがあってな。」


そう言うと、ニニギは人間の頭のような岩を取り出した。


岩を置くと、右拳に神波動オーラを込める。


「はあああああッ!」


「「「ちょっと!?」」」


なんとニニギは、岩を殴りつけた。


しかし、岩はびくともしない。


「普通、こんだけの神波動オーラで殴ったら、壊れるにゃ・・・」


ファクトリアは、唖然としている。


そう・・・


岩は無傷・・・


しかし、キノコが生えていた。


「これなるは、邪馬台国原産・メシマ岩。

このキノコは、「メシマコブ」である!」


「「「ええ~ッ!?」」」



メシマコブ

邪馬台国産の変わった岩を「殴る」と、生えてくるキノコ。

私、SHINは薬の材料から着想を得ました。

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