第2972話 包囲戦
祭祀惑星ウリナラース・・・
「エスティマ神艦隊全滅!」
「第一神聖騎士艦隊全滅!」
次々と入る劣勢の報告に、ウリナラース神は絶句する。
「バカな・・・
それでも・・・
開戦当初は、まだ余裕があったぞ・・・」
神聖私諒海賊艦隊・・・
クイーンエスメラルダス号艦橋・・・
「発射!」
エスメラルダスの声に呼応して、フィギュアヘッドのドクロの口が開いて、神波動閃熱砲が放たれ、敵艦隊が焼かれる。
そんな時だった。
超弩級要塞空母エリュシオンから一機の機動兵器が飛び出した。
敵の攻撃をシールドで受け止め、槍で敵機を貫く。
「この戦神アテナに、勝とうとは一万年早いですね。」
アテナの専用機アテナ・パルテノスだった。
さらに・・・
神族が有する「機械天使」部隊と、巨神部隊の神波動閃熱砲が、一斉掃射される。
超弩級要塞空母エリュシオン・艦橋・・・
「さて・・・
降下準備といくか。」
「ですね。」
シェス神とミリアム女王が、通信で会話していた。
そのときだった。
二つの大艦隊が到着したのは。
「遅れましたミリアム陛下。」
言ってきたのは、ライティア大公だった。
「今回は、オブザーバーがおられます。」
ライティアの旗艦の艦橋にいたのは・・・
「「「ガイア様!?」」」
少女の姿になったガイア神だった。
大地母神ガイア参戦!




