第2971話 編成
神殿惑星ウリナラース宙域・・・
そこに、大規模艦隊が結集していた。
超弩級要塞空母エリュシオン・艦橋・・・
「遅れて申し訳ございません。」
私は、深々とシェス神に頭を下げた。
「よい。
その代わりと言ってよいかわからぬが・・・
そなたらの「取り分」を奪ってしまった。
許せ。」
シェス神は、いたずら小僧のような表情で言っている。
「しかしだなあ・・・
あんたの孫も、よくやるぜ・・・
敵将の裁判か?
あの悪趣味なギロチン・・・
なかなかないぜ。」
そう言ったのは、画面上の唐揚げさんだった。
「なんせ、アレをそもそも考えたのは・・・
あんたの惑星のエルフのご先祖様だろ?」
「ええ。
「やると、技術者が死ぬ」という理由で、二枚刃にしたとか。」
「それでもおっかねえよ。」
「チキンよ。
大義であった。
そなたのプロパガンダ・・・
ヘルメスが褒めておったぞ。」
シェス神が褒める。
「うるせーよ!
オレは、「唐揚げさん」だ。
けど・・・
こういうのを「世論誘導」って言うんだぜ。」
唐揚げさんは、ニヤリと笑う。
「あとな、テミス様と部下たちが、レジスタンスと後処理しつつ・・・
ライティア殿下が、いそぐってよ。」
言う間に、艦隊は編成を続ける。
「さて・・・
総大将の首をあげる仕度をするとしよう。」
言ったところで・・・
ナキが指をぽきぽきと鳴らし・・・
ぼきッ!
「痛いにゃ!
折ったにゃ!
あっちの神様のせいにゃ!」
「アホだな・・・」
「ええ。
アホです。」
なお、当時は、「鋸の刑」という凶悪な処刑法をコンボでやりました。




