第2960話 女王
「・・・というわけでして・・・」
「アホな!?
翼の生えたウサギの獣人だと!?」
グラドランは、伝令の報告に驚愕した。
「おそらく、脱兎さんですね。」
そこで・・・
じゃきんッ!
私は、英知の爪と女王の爪を展開した。
「基本的に、我が国は「猫の国」ですが・・・
他もいますよ。
さて・・・
返答は?」
「これだああああああああああああッ!」
いきなり、剣で斬りつけてくるグラドラン。
そこを、女王の爪で受ける。
「やれやれ・・・
独裁者は、いつもそうです・・・」
そこで、私は蹴りを突き出す。
「ぐ・・・
がああああああああああああッ!?」
悶絶するグラドラン。
「お宝」に決まったようだ。
「お・・・
おのれ・・・
「そこ」に当てるとは・・・」
「フフフ・・・
我が国の建国期の英雄も、そうやって人食い熊を倒しました。」
正確には、そのあと首を刎ねているが。
私は、目を細めた。
「猫」さながらに。
「おのれ・・・
降下作戦などせずに、焼き払えばよかったのだ!」
なんだと!?
「聞き捨てなりませんね・・・
「自国民」をですか・・・」
私は、印を結んだ。
「さあ・・・
もう一度、返答を。
それ次第で、あなたの処遇を決めましょう。
永久の氷に封じるか・・・
地獄の業火で、豪華に焼くか・・・」
我ながらサムいオヤジギャグを言ったな・・・
ガチです。




