第2952話 人、それを「ただのアホ」と呼ぶ
「どこが「美」だッ!」
もはや、ツッコみが子孫と同様になっているノワール神。
「・・・
やはり、先祖と子孫ですね・・・」
ハルカ神が言う。
その間にも・・・
「薔薇結界!」
バラで全身を包み・・・
「薔薇彗星ッ!」
彗星のように突っ込む!
要塞空母艦エレノーラ艦橋・・・
「「「アホだああああああああああああああッ!」」」
艦橋にいる人員は、全員ツッコんだ!
確かに多重隔壁は、これが正解の攻略法だ。
だが・・・
普通は、神波動盾か魔法でやる。
「「「バラでやるかあああああああああああああッ!?」」」
反面・・・
突進力はすさまじく・・・
隔壁を破っていく。
「な・・・
なんだか・・・
ミリアム女王が、積極的にエラル一族を戦場投入しない理由がわかった気がします・・・」
ハルカ神が頭をおさえた。
「とにかく・・・
今回の戦い・・・
手段を選んでいる余裕は、ありません・・・」
ノワール神が、がっくりと肩を落とした。
「あの男は・・・
「ただのアホ」です。
頭脳に反比例してね・・・」
「お・・・
怖ろしい・・・
ノワール・・・
あなた・・・
建国女王を経て、凶悪なことを考えるようになりましたね・・・」
「いいえ・・・
超魔王になりかけのころにあなたには、負けますよ・・・」
言い合う彼女らは脱力している。
アホなのです・・・




