第2950話 故に「図書館の司書猫」
「ほほお・・・
あのスケコマシが、大将首をあげに行ったにゃ?」
飛んできた電動虫と話す、ミケランジェロ神。
「ノワール様も物好きにゃ。」
ため息をつく、ミケランジェロ神。
「まあいいにゃ。」
「どうするんだい?」
「こうするにゃ。」
ミケランジェロ神は、腕を十字に構える。
「ま・・・
まさか・・・」
唐揚げさんの声が、うわずっている。
「そのまさかにゃチキン。
子孫の技が先祖に使えないワケないにゃ。」
そうして・・・
塩化ナトリウム交じりの神波動を放つ!
「ナトリウム光線!」
ドババババ・・・
光線に薙ぎ払われて、艦隊が消滅していく・・・
「しょーがないから、あのアホの援護をしてやるにゃ。」
見ると、なぜか息切れしていない。
「なんでへばってねえんだ?」
「宇宙空間の物質から、ナトリウムを合成してるにゃ。
わざわざ体内のを使ったら、すぐ熱中症もどきでへばるにゃ。」
涼しい顔で、「掃除」を続けるミケランジェロ神。
「つまり・・・
「材料」をそこらからとって、使ってるってワケか。」
「ご名答にゃ。」
「しかし・・・
あんたも、意外に科学論理が展開できたのな。」
「失礼にゃ。
まあ、ナキのヤツがボーキサイトから雷撃でアルミニウムをつくった話は、感心したにゃ。」
ナキは、チェスの駒をボーキサイトからつくったことがある。
「くくく・・・
あちしらは・・・
「書庫の守護者」にゃ。
故に「図書館の司書猫」にゃ。
特に、初代たるあちしらは、「知識」だけから建国したにゃ。」
初代評議委員は、技術集団です。




