第2948話 バラのヤサ男
ベルヘルム艦に、単騎で突入したエラル神。
「死ねやッ!」
ベルヘルム神に仕える神聖騎士たちが、襲い掛かってくる。
「無粋ですねえ・・・
貴公らは。」
エラル神の歯がきらりと光る。
わざわざ、オリハルコンのメッキを貼り、神波動で「物理的」に光らせているのだ。
ミケランジェロ神なんぞは・・・
「くだらねーことにコストかけてるにゃ。」とのこと。
エラル神は、右手を振る。
すると、深紅のバラが現れていた。
「薔薇嵐!」
無数の深紅のバラが、風とともに吹き荒れる!
「「「ぎゃああああああああああああああああああああッ!?」」」
「このバラは・・・
触れた相手を猛毒で殺傷します。
そうですねえ・・・
くらって死なないのは、三賢人のジョルジュ君くらいでしょうな。」
神聖騎士たちが、バラバラに砕かれていく。
「キティルハルムで、最も美しい男性は・・・
私と子孫でしょうな。」
すごいナルシストだ。
「きょ・・・
距離をとれ!
銃器、魔法で迎撃せよ!」
飛び道具で応戦してくる神聖騎士たちだったが・・・
「いいですか?
バラとは・・・
「赤」だけではないのですよ?」
次に手にしていたのは、青いバラだ。
「薔薇気流。」
青バラが、気流の壁となって全て遮る!
「貴公らに、恨みはありませんが・・・
人間時代以来の主君の命なので、「バラバラ」になっていただきます。」
誰がモデルでしょう?




