第2947話 諜報員
要塞空母艦エレノーラ艦橋・・・
「ああ・・・
はい。
その一角は、兎神様たちとその祭神様で片付きそうですか・・・」
ノワール神が、シェス神と通信で会話していた。
シェス神の肩には、なぜかニワトリが留まっていた。
「うまそうなニワトリですねえ・・・」
じゅるり・・・
ノワール神が、よだれを呑みこむ。
「う・・・
うるせえ!
猫系は、いつもそう言うんだ!」
「食ってくれるな。
このチキンは、大変知性的でな。
ギャンブルやネットゲームもする。」
「どーでもいいぜ!
ミリアム陛下から下賜された「電動虫」セット・・・
使うのに、神波動を消耗しまくりだぜ・・・」
電動虫の基本原理をあらかた聞いた、ノワール神。
「まあ・・・
こちらもガチでいきましょう。」
ノワール神は、エラル神を見る。
「さて・・・
こっちの艦隊の旗艦を狙いましょうか。」
その言葉に、楪の魔女は頷く。
「ホープメイカーアタックッ!」
手ごろな要塞空母艦に、突撃し、右タラップを食いこませる。
「さあ・・・
あなたのバラで、「バラバラ」にしてきてください。」
そこで・・・
「フッ・・・
御意に。」
エラルは、深紅のバラをくわえている。
「くれぐれも・・・
その棘で、唇をけがせぬように。」
「わかっておりまする。」
ぶしゅッ!
「!”#$%」
言った傍から出血・・・
「ノワール神・・・」
エラル神が退出したあと・・・
ハルカ神が、ノワール神を見た。
「エラル一族は・・・」
「バカの一族です。」
言ってしまった。
「バラ」です。




