第2944話 高威力
超弩級要塞空母エリュシオン・艦橋・・・
「シェス様!
要塞空母艦エレノーラから、高威力の混沌系神霊魔法が放たれました!」
シルフィード神が、悲鳴をあげる。
「いるんですよ!
なんでもないように見える下級神や、人間に・・・
こんなとんでもないことをする人が!」
そう・・・
「くくく・・・
地球の稲荷神の牧師が、敵艦隊を一部「消滅」させたようだ。」
シェス神は笑った。
「まだいるぞ?」
「今度はなんですか!?」
「地球・日本に・・・
恋愛の神の使い・・・
「神使」とか、「眷属」と呼ばれる「兎神」がな。」
旗艦・オオクニヌシ艦橋・・・
「ふむ。
ようやく、帝や上位神族から許可が出たか。」
艦内服を着た「神」が言う。
「オオクニヌシ様。
どうなさいます?」
兎神のオペレーターたちが言う。
「稲葉にやらせよう。」
機動兵器デッキ・・・
ここに、一機の機体が。
この機体は、おおよそ考えうる武器を搭載した機体だ。
「稲葉!
「イナバウアー」出ます!」
宇宙に舞う、「イナバウアー」。
そこで・・・
「まったく・・・
稲荷財閥が優先的に新型を寄越したと思ったら、妙なネーミングで・・・」
稲葉は、グチる。
「まあ・・・
いいでしょう。
この私の実力・・・
見せましょうか?」
稲葉当人は、「この程度」のことを言っているが・・・
実は、彼女こそ・・・




