第2941話 稲荷神の牧師
要塞空母艦エレノーラ艦橋・・・
「ふむ・・・
なるほど・・・
先祖の手記通りです。」
来賓席で、緑茶を飲む、稲荷族の少女牧師がいた。
「ホリィ。
この戦い・・・
どう見ますか?」
ノワール神が尋ねる。
「ええ。
防御ならお任せを。」
彼女は、「ホリィ・ユーメリア」。
地球・稲荷町のプロテスタントの牧師だ。
狐の耳と九尾の尻尾、キリスト教の法衣が特徴だ。
「て・・・
敵の攻撃が・・・!」
エラル神が動揺するが・・・
「では。」
ホリィは、首にかけた銀の十字架を手に取って振る。
すると、先端に十字架を抱いた狐の像の飾りをつけたロザリオ杖となる。
「偉大なる神の守りよ!」
ベルヘルム艦・艦橋・・・
「ベルヘルム様!
あの要塞空母艦・・・
「神聖魔法結界」で防御しました!」
「な・・・
なんだと!?」
オペレーターの報告に頭を抱えるベルヘルム神。
「方やでたらめな大魔王に・・・
方やでたらめな猫神・・・
神官級の防御だと!?」
戦場で使われる、防御魔法と言えば…・・・
「あちらでは「至高の盾」ではないのか!?」
「それが・・・
「神族」の神官のようで・・・」
要塞空母艦エレノーラ艦橋・・・
「いや・・・
さすが、「和の国」の牧師です。」
ハルカ神は、すなおに感心したが・・・
「私の実家は、稲荷町の「稲荷天主堂」です。
先祖は、教会を建て、守護の「お社様」に許可をいただき、仕事を始めました。
元来、異教の神同士だったのですがねえ・・・」
ホリィは、杖を構えた。
稲荷神の牧師登場!
ミレイちゃんの子孫です!




