第2930話 驚異の加工
「ううう・・・
ヒポクラテス様に劣るだと!?
いくらミケランジェロ様とて!」
メディスン神は、印を結び・・・
メスを振り下ろした。
「裁きの吹雪!」
だが・・・
「にゃーははは!」
嬉々として、ノミとハンマーを振るうミケランジェロ神。
そうして完成したのは・・・
「コレがホントの「氷の象」にゃ!」
見事な氷の彫像・・・
もとい象が、完成していた。
「医聖ヒポクラテスは、その血筋に頼らず・・・
科学的な研究で、医療を確立・・・
麻酔に繋がる薬物としてアヘンを開発したにゃ。」
ミケランジェロ神は、ノミをメディスン神に向ける。
「けど・・・
彼はその中毒性を危惧していたにゃ。
そう・・・
後のアヘン戦争に発展したにゃ。」
「ほほお・・・
意外と勉強しておられる。」
「こんなモン・・・
ミリアム女王が、わかりやすく説明してくれたにゃ。」
そもそも、「キティルハルム女王」とは「王立学校校長」も兼任しているのだ。
「先人をコケにするとは・・・
ウチの娘なら、あんたの頭上に「コケ」を降らせるところにゃ。」
ミケランジェロ神は、呪文を唱える。
「光輝閃熱針!」
その無数の炎の針は、艦橋内を「削って」いき・・・
ゴシップ風になった内装が、さらに芸術的になっていた。
「ふむ。
コントロールもまずまずにゃ。」
ガチの「神技」だ。
「そろそろあんたも「作品」にするかにゃ?」
時代劇でも、よく麻酔の代わりとして登場します。




