第2927話 真相
エレノーラ艦橋・・・
「あ・・・
もしもし・・・
え?
特定?
じゃあ、情報を送りなさい。」
ぷつッ。
情報版の通話を切る、ノワール神。
「誰からです?」
ハルカ神が、尋ねる。
「ミケランジェロです。」
「はあ・・・」
「どうも、勘でアタリをつけたら・・・
「当時の」下級叛逆神だったようで・・・」
「大方、タルタロス宇宙の神族にでも拾われて蘇生されたのでしょう・・・」
ハルカ神は、ため息をついた。
「あ。
カマをかけたら、「そうだった」と、情報版に送られたレポートに・・・」
「「・・・・・・」」
楪の魔女とハルカ神は絶句。
「ただ・・・」
ノワール神は、目をすっと細めた。
「猫」さながらに。
「どうやら、彼も詳細なデータをもっていなかったようで、中途半端な劣化版の麻薬のようなものしかつくれなかったようです。」
「では、ミケランジェロに彼の艦を撃沈させなさい。」
楪の魔女が言う。
「すでに「やる。」と言っています。」
メディスン神の艦の艦橋に取りついたミケランジェロ神は、その身体を透過して艦橋に入り込む。
「なんで、みんな移乗艦内戦でこうしないかにゃ?
楽なのに。」
身体が全部通り抜けてから、ミケランジェロ神は指をぽきぽきと・・・
ぐきッ!
「痛いにゃ!
骨折ったにゃ!
お前のせいにゃ!」
びしっと指を指すミケランジェロ神。
涙目だ。
「これを「責任転嫁」とか「逆ギレ」と言うのでは・・・?」
メディスン神は、ツッコむ。
「お前のせいにゃ!」
何気に酷い・・・




