第2925話 薬の事実
神々の艦隊とは言えど・・・
亜神級の人間の艦隊も加わっている。
その最大級の旗艦が・・・
リシテアール級可変型要塞空母艦エレノラだった。
「しかし・・・
ハルカ神・・・
その「漏洩」とやら・・・
心当たりはないのですね?」
「ええ。
あえて言うなら・・・
発覚時点で、追跡が不能でした。」
答えるハルカ神。
「それとも・・・
私のかつての主人であり、師でもあるあなたでも・・・・
「事後処理」の際に見つかった資料から追跡するのは・・・
それがいかに大変かお分かりのはずです。」
ノワール神が楪の魔女に言う。
「それとも・・・
証人であるオルゴデミウス神を、蘇生させますか?」
ノワール神が、子孫同様に意地悪く微笑む。
無理な話だ。
それ自体は可能だが、そんな大逆罪の神を蘇生させることはナンセンスだ。
事実、ハルカ神自身、知ったのはつい最近なのだ。
「とはいえ・・・
目の前の事実こそがすべて。」
言うと、楪の魔女は、神波動を高める。
「追尾神波動閃熱砲発射!」
かわそうとする敵艦もいるが・・・
どこまでも追尾してくる神波動閃熱砲から逃げられず、沈められる艦が多数。
「まあ・・・
「神」であってもやってはならぬことはあります。」
楪の魔女は、人間時代を思わせる笑みで微笑んだ。
意外に、事後処理中に発覚することもあるのです。




