第2919話 群れで戦う猫共
ベルテアス旗艦中枢艦隊が、またでてくる。
「いい的だ。」
女王親衛隊隊長デニス・アルムが言う。
「全隊・・・
構え!」
機動兵器隊が、神波動長射程銃を一斉に構える。
「撃てぇッ!」
ゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
戦艦ミリアリアが、神波動閃熱砲を撃つまでもなく、艦隊は全滅する。
「キリがない。」
そこで・・・
「あちしがまた撃つにゃ?」
ナキが聞く。
「おやめください。
陛下にもあの珍妙な奥義は、止められておるでしょう。
なにより、健康を害する奥義です。」
「にゃ~・・・」
ふくれるナキ。
「だったら・・・」
ナキ機は、印を結び・・・
両手を構える。
「雷電怒号砲ッ!」
雷撃魔法を集束して、言わば荷電粒子ビームのようにした術だ。
ミリアリア艦橋・・・
「やっぱり、アルム家の者は真面目なの。」
「ええ。
王家の者では無理でも、アルム家の者は比較的ミケランジェロ家の者は言うこと聞くし。」
そもそも、アルム家はキティルハルム王家初期の分家だが。
一直線に、大穴が開いている。
「しかし・・・
ミリアム様。」
イリアが私を見る。
「我々の宇宙といい・・・
タルタロス宇宙といい・・・
言わば、「群れの猫」が狩りをおこなっておるようなものでは?」
「違いないですねえ・・・」
私は、ニヤリと笑った。
ライオンならやりますが。




