第2897話 爆笑
ウォルフガング艦隊・旗艦ヘルベルム・・・
「ぶふッ・・・
ぶははは!」
思わず、ヘルベルムは全艦隊リンクの通信を観て、腹を抱えた。
「こ・・・
これは・・・
笑えますな、陛下・・・
ぶふッ!」
艦長・ウォレスは、噴き出している。
「く・・・
くくく・・・
信じらんない!
相手が「神」とはいえ、ツッコミ・・・
しかも「ガチ」ですよ!?」
鎧を着たオペレーターの女性は、口を押えて息も絶え絶えだ。
「しかもだ・・・
あのミリアム女王と一緒にいた平和神・・・
彼女は・・・
コケにされると、その頭上に「コケ」や「タライ」を落とすという・・・」
ヘルベルムが、狼の尻尾を立てて言うと・・・
「「「ぶわはははッ!」」」
ヘルベルム艦の艦橋が沸いた。
「しかも、タライは・・・
薬屋の商標・「ペロリン」とロゴがある。」
「それ・・・
完全に銭湯のタライでしょ!?」
「事実、彼女は・・・
自分の神殿に、温泉を持っていて・・・
そこに無数に積まれているとか・・・」
ガチである。
「さあ、笑ってないでこっちも準備だ!
艦隊・・・
変形!」
ヘルベルムの命で、ウォルフガング艦隊は一斉に変形を開始する。
「どりゃあああッ!」
がごおおおおおおおおおおおおおおおんッ!
戦艦ミリアリアの「張り手」がテュール艦に決まった。
ミリアリアが、「手」をどけると・・・
「貼りて」と書いた紙が貼られている。
ウォルフガング艦隊は、笑い上戸だったのか!?




