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第2886話 女王の帰還

ケトシー王国王都・ケット


「我らは・・・

平和のために忍従を強いられてきました!

よいのですか!?」


宮殿前で演説するケト。


「「「よくない!」」」


「このお方は、あちらの宇宙の亜神・・・

「邪神殺し」の英雄・・・

ミリアリア・イスレ・キティルハルム女王です!」


ケトに並ぶ私。


「このお方は言いました!

全ては綺麗ごとだと・・・

されど・・・

それを言う者がいなくなれば・・・

神々の存在どころか・・・

生物の進化すら・・・

人の意義も否定されると!

ゆえに・・・

たとえ、神々が言わなくなっても・・・

自分最後であろうとも・・・

綺麗ごとをいう女王であると!」


ケトシー王国の国民たちはうなづく。


「そうです。

ゆえに私は・・・

自分の宇宙で、平和を守るため戦ってきました!

そう・・・

それが・・・

人類が高みに到達する道!

だから、私たちから見て「敵」であっても・・・

実は見捨ててはならぬ「味方」がいると知り、はせ参じました!」


演説が終わり・・・


宮殿に入ると、ケト女王は肩を降ろす。


「ふう・・・

まさに・・・

あなた様のご助力がなければ、やばかったですね・・・」


「大変ですね・・・

王家の血筋と言うのも・・・」


「いいえ?」


ケト女王は首を横に振る。


「道化の血筋ですよ。」


ふっと笑うケト。


「さんざんもちあげられ・・・

あやうく、ガチの「神」にさせられるところだったのですよ私は・・・

大変でした。」


自嘲気味に私は、笑った。


「英雄の名も・・・

神の名もいらんとは・・・

欲がないですね・・・

ミリアム陛下は。」


「「よく」言われます。

事実、平和に暮らせれば私はそれでいいのです。」


道化の血筋・・・

あの人のセリフです。

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