第2885話 「紙」を信じる?
「時に・・・
「紙」を信じるかにゃ?」
唐突にリケ神が問う。
「「「信じねーよ!」」」
ステラを含む全員がツッコむ。
「うむ。」
リケ神が、「我が意を得たり」という表情になる。
「な・・・
なんだ!?」
オルフェス神が戸惑う。
「ステラ!
いくにゃ!
平和神の祝福!」
「お・・・
おおう・・・!」
ステラの身体が輝く。
「はあッ!」
ステラの下段からの斬撃が、オルフェス神を襲い・・・
その袖を斬る。
「うおッ!?」
すんでのところでかわすオルフェス神。
「「紙」を信じるか?とはなんだ!?」
「文字通りにゃ。」
涼しい顔で返答するリケ神。
「人間と対話する神は・・・
時にユーモアを要求されるにゃ。」
過剰サービスもさすがにどうだろうか?
「ところで・・・
なんで、あちしの「従属竜」がアンタと戦っていると思うにゃ?」
真顔のリケ神。
「それは・・・
「竜」が「神」に対抗できる者だからにゃ。」
「事実・・・
「竜神」は、神族でも強力ですから。」
テラが言う。
「奥義・神殺し!」
ステラの渾身の斬撃が、オルフェス神を斬り裂いた!
「バ・・・
バカな・・・!」
そう言うと・・・
オルフェス神は、崩れ落ちる。
「さて・・・」
戦場では、宇宙連合の支援を受けたケトシー王国の艦隊が、敵艦隊を駆逐していく。
「あとは、ケト女王の仕事にゃ。」
あなたは「紙」を信じますか?




