第2882話 剣竜王覚醒!
「くくく・・・
ようやく正気に戻ってきました。
あれほどの怒りと憎悪のあとなのに、心が静かです・・・」
右手に光流金属の剣を精製し、すわった目のステラ。
「「「ウソつけーーーーーーーーーーッ!!!」」」
リケ神、テラ、アロームの声がハモった。
どう見ても、「理性を取り戻したが、まだ暴走状態」にしか見えない。
「これは・・・
イケますよ!
リケ様!」
ネズミ神官が言う。
「まさに・・・
混沌神波動を使うのにちょうどいい精神状態です!」
「さすがにコレは・・・」
リケ神が、ドン引きしている。
「奥義・竜王剣舞!」
「スパイラルダンス!」
剣舞がぶつかる!
ただ・・・
「この私の演奏が効かない!?」
「ええ・・・
無礼を承知で申しますが・・・
私を歌で倒したいなら・・・」
どごッ!
「ぐほッ!」
突然のステラの蹴りで飛ばされる、オルフェス。
「楽神パン様か・・・
それこそ、ミリアム陛下が必要です!」
「「「うあ!」」」
リケ神たちが呆れる。
つまりそれは・・・
ほとんど「敵」の音楽攻撃は効かないと宣言しているようなものだ。
「さて・・・
楽神様は・・・
テラ様のような「肉食竜」と私のような「草食竜」・・・
どちらの方が凶暴かおわかりで?」
ステゴサウルスの別名は「剣竜」・・・
すなわち、剣を生やした竜である。
その進化系派は・・・
剣士であった・・・
マジで正気かああああああッ!?




