第2880話 口は禍の元
「にゃッ!?」
リケ神の尻尾が膨らんだ。
「「「!!!」」」
テラやアローム、神官たちは後退する。
「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
ステラは、手を組み合わせて、神波動を集束している。
「え?
マジにゃ!?」
リケ神はビビる。
「この精神状態で・・・
混沌神波動にゃ!?」
「ウソでしょ!?」
リケ神の言葉に、テラが驚愕する。
「マジ!?
それって、神でも「正常」の状態じゃないと難しいし!?」
アロームが目を丸くする。
「竜王巨砲!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
艦橋・・・
「お・・・
オルフェス様・・・
扉に、神波動の塊が着弾ッ!
ぐああああああああああああああああああああッ!?」
オペレーターは、報告中に上半身を消し飛ばされて絶命する。
電動ロックの扉が、消滅していた。
「こ・・・
この恐竜は・・・
なんなのだ・・・?
平和神よ・・・」
オルフェス神が、神官たちをひきいてきたリケ神に尋ねる。
「あちしの眷属にゃ。
アホなマッドサイエンティストがつくった恐竜を引き取って育てたにゃ。」
「アホかッ!
この実力・・・
並の神や亜神のレベルではないぞ!」
「ときにアンタ・・・
家臣や神官の口が軽すぎるにゃ。
どこでステラのことを知ったにゃ?
こっちの宇宙には・・・
「口は禍の元」という言葉があるにゃ。」
ステラ・・・
もはや暴走・・・




