第2876話 禁句
オルフェス艦艦橋・・・
「へ・・・
平和神の手勢が・・・
というより・・・
平和神の従者が暴走して、こちらの兵を「砕いて」います!」
「な・・・
なんだと!?」
ステラの「暴走」を戦々恐々と報告するオペレーター。
一方・・・
「おおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
ステラのテールアタックが、隔壁を砕く!
「こ・・・
これ・・・
ヒヒイロカネにゃ・・・」
リケ神の女性神官がぶったまげる。
「ああああああああああああああああッ!」
ステラの蹴りが、床をぶち抜く。
「これ・・・
オリハルコンですよ・・・」
人鼠の女性神官が分析する。
「はあ・・・
さすが恐竜・・・
っていうか・・・
誰しも、一つはその人に言ってはならぬことはあるもんですね・・・」
神波動銃を手にした男性神官が言う。
「と・・・
止めろおおおおおおおおおおおおおおッ!」
オルフェス神の兵たちが、制止に入るが・・・
「だりゃああああああああああああッ!」
ごすッ!
「「「いッ!?」」」
リケ神たちの目の前で・・・
オルフェス神の兵たちは、文字通り「砕かれ」た。
「これは・・・
明らかに、言ったヤツが悪いにゃ・・・」
リケ神がつぶやく。
艦橋・・・
「よ・・・
よく、かような恐竜を従えておるものよ・・・」
言いつつも、オルフェス神の額にはうっすらと汗が・・・
「情報だと・・・
マッドサイエンティストが蘇生させた恐竜を、平和神自ら引き取って育てたとか・・・」
内心・・・
オルフェス神は思った。
「よくそんなことできたな・・・」と。
ステラ暴走!




