第2875話 竜王暴走!
「にゃーははは!
神波動盾全開!
ピースフルリケ、最大戦速!
あのでかい艦に突っ込むにゃ!」
突入命令を出すリケ神。
「お・・・
オルフェス様!
平和神艦・・・
突入してきます!」
「う・・・
うろたえるな!
神波動盾の出力・・・」
ガガアアアアアアアアアアアアアンッ!
オルフェス神が指示を出し終える前に、ピースフルリケは、右タラップをオルフェス艦のどてっぱらに食い込ませていた。
接舷部・・・
「異常艦内戦にゃ!」
すでに戦闘化して、剣を掲げるリケ神だが・・・
「字が違います。
「移乗」艦内戦です。」
イラつきつつ、テラは尻尾で床をぶっ叩きながらツッコむ。
床に亀裂が入り、火花が出る。
さすがティラノサウルスのテールアタックだ。
「テラも、ツッコむのがうまくなってきたにゃ。」
すると、敵兵が大挙してくる。
「貴様か!
平和神の従者の「捨て子」の恐竜は!」
ステラを知っているらしい兵が言う。
ぴきッ!
そこにいたリケ神と神官たちは、その「音」を「確かに」聞いた。
「これは逆鱗ですね・・・」
「そうだし・・・
我ら・・・
従属「竜」だし。」
誰がうまいこと言えと・・・
「誰が・・・」
ステラの全身から、ステゴサウルスの姿をした神波動が・・・!
「捨て子ですかッ!」
従属竜のうち、一人だけシスター然とした服を着たステラだが・・・
その服装からは、信じられないほどの怒気が・・・!
「覚悟なさい!
冗談でも・・・
その言葉を言っていいのは・・・
我が神だけです!」
ステラ、キレた!




