第2872話 リケ神歌う!
ケト女王座上艦・戦艦ケットシー
「陛下!
歌が増援艦隊から響いてきます!」
オペレーターが、報告する。
「キティルハルムのミリアム陛下でしょう。
彼女は、多芸なお方ですから。」
「違います!
彼のお方ではありません!」
やがて、ケットシーの通信システムが傍受する。
「これは・・・」
その人物が歌っていることに、意外そのものの表情のケト女王。
「あの神は・・・
戦闘のほうが得意という印象でしたが・・・」
そのとき、ピースフルリケから通信が入る。
「あ。
従属竜の「寺」殿。」
「「テラ」です。」
ケト女王のボケにツッコむ、テラ。
「意外なようですが・・・
リケ様は、平和神。
文化的な素養は、昔からたしなんでおられたのです。」
それはそうと・・・
「選曲は・・・
勇壮な曲が多いですね。」
「ええ。
戦いでの選曲はそのほうが良いです。」
ときどき、リケ艦隊に神波動レーザーが命中するが・・・
その度に、盾艦が防ぐ。
おなじみの「横」と船腹に書かれた艦だ。
「あの防御艦のセンス・・・
なんとかなりませんか?」
その言葉に・・・
「ならないし。
基本的に、キティルハルムの技術者は、技術や頭脳と反比例して「アホ」だし。」
アロームが言った。
「全艦隊・・・
砲撃!
目標・・・!
超魔王サタナス艦隊!」
気を取り直して、ケト女王は命をくだした。
これより、ケトシー王国の艦隊の猛反撃が始まる。
意外にいい声です。




