第2863話 歌声
私は、艦橋中央に立った。
「海天使システム起動!
陛下!
どうぞにゃ!」
鷹揚にうなずく私。
歌は・・・
「Winenerss Forever」だ。
ここでは、ケトシー王国の艦隊を救うためには、この曲がいい。
「「リシテアール三賢人」の一人は歌手だったのか!?」
「いや・・・
聞く話だと、多方面に優れた女王らしい。」
「だが・・・
力が湧いてくるぞ!」
ケトシー王国の艦隊の神波動が高まっていく。
「そうだ・・・
俺たちは・・・
「守る」ために・・・」
「「「戦うんだあああああああああああッ!」」」
ファルス艦隊・・・
「やるじゃねえか。
そーいや、ヤツは言ってたな。
「水辺に住んでいて、食いモンに困ったヤツには魚を釣って与える」んじゃなくて・・・
「釣り方を教えろ」って。」
ファルスは、操縦桿を握り、操艦。
彼の艦の右タラップが神波動盾をまとい、敵艦を叩き潰す。
敵・・・
タルタロス宇宙・悪魔神軍艦隊は、押され始めていた。
「な・・・
なぜだ!?
これまで半死半生だった猫共が、なぜここまで・・・」
超魔王サタスは、驚愕していた。
「わかりました。
敵の援軍は・・・
神々だけでなく・・・
あの女王の歌でしょう。
どうやら・・・
味方の力を底上げするシステムのようです。」
オペレーターの大魔王ガルドーンが分析した。
「ならば・・・
あの黒猫の女王をねらえ!」
だが・・・
そこに、要塞空母艦がたちはだかる!
「そうはまいりません。」
その艦橋には、自身の身体のハードポイントにコードを繋いだ楪の魔女がいた。
「どうやら、タルタロス宇宙の超魔王は、すべて「悪」のようですね。」
なんと!
エレノラまで!




