第2858話 三賢人の暴露
「では・・・
三賢人の強さは・・・
肉体そのものの強さではないということですか!?」
ケト女王が驚く。
「そういうことですね。」
私はラーメンのスープをすする。
「要は神波動だよ。
僕なんぞ、毒が効かない身体だけど、ミリアム陛下には勝てんさ。
これでも、さんざんな悪事をしてきたんだがね。」
ジョルジュが言う。
「まあ・・・
僕は、君の兵にも使った「不死の法」をもってして何万年も生きてきた。
実質年齢では、僕、アルナス卿、ミリアム陛下の順番になるか。」
自慢にならんと言いながらも、続けるジョルジュ。
「かつては、核を使ったり、殺人マシンで直接人間を殺したりしたもんさ。
でも、そんなモン自慢にならんさ。」
「か・・・
核・・・
それと、殺人マシン・・・
では・・・
タルタロス宇宙に疫病を流行らせたのは・・・」
「そう。
僕の「おもちゃ」と陛下の家臣の科学長官ファクトリア・ミケランジェロの凶悪な細菌兵器「笑いインフルエンザ」によるものさ。」
そこで、なぜかケト女王が私を見る。
「戦略はともかく・・・
趣味が悪いですよ?」
「いや?
あの兵器の承認をくだした責任は私にありますが・・・
アレをつくったのは、私じゃあありません。
文句を言うならファクトリア本人にお願いします。」
そういう目で見られると困る。
「コロナウイルスというものもやっかいでな。
しかし、この宇宙ではただのインフルエンザになりさがった。
だが・・・
あのファクトリアという科学導師・・・
普通は思いつかないことを実行に移すからな。」
アルナスが言う。
「後・・・
私は・・・
パスキールにある空中戦艦ホープメイカー・・・
あれは・・・
私が建造したようなものだ。」
「え?
当時からすると・・・
オーバーテクノロジーなのでは?」
「そこは・・・
私は、その基幹電算機のマニュアルを読めたのでね。」
アルナスは、笑った。
アルナスは二度転生しています。




