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第2852話 ケトシー王国

創造神族議会神殿・・・


「そういうことか。

あちらの神々は、何としてでもこちらを「陥落」させたがっていると。」


壇上のシェス神は、ため息をついた。


「これでは、タルタロス宇宙は・・・

人も資源も枯渇してしまうのではないか?

いくらそなたが「亜神級」であれ・・・

断続的に続ければ・・・」


「息切れ・・・という訳ですね。」


私が、シェス神の言葉を継いで言う。


「うむ。」


ケトは、愕然としていた。


「タルタロス宇宙は、資源を・・・

領土を増やすことを・・・

果ては「防衛」目的でやってきたのに・・・」


ケトは、肩を落とした。


「まさか・・・

この宇宙は・・・

「防衛」しているだけなんて!」


うーむ・・・


実は、侵攻よりも「防衛」の方が容易いのだ。


「攻めるよりも、守る方が容易いのだ。

現に、タルタロス宇宙は、消耗しておるだろう?

それは、こちらとて一方的に攻められたくはないため、この戦術を使った。

だが・・・」


シェス神がうなだれたケトに言うなり・・・


ケトは、話を始める。


「下らぬ懺悔としてお聞きください。

ケトシー王国は・・・

かつて、「万物の霊長」が「猫」の惑星でした。

そうして・・・

一つの銀河を平定し・・・

星間国家となったころ・・・

神々による他宇宙侵攻の話が持ち上がり・・・

次々と、今は滅びた国や神々の補填をするはめになっていったのです・・・」


「うむ。

侵略戦争の犠牲になる平和国家・・・

よくある話だ。

では、ミリアム女王よ。

ケトと艦隊を休ませてやれ。」


「ははッ!」


私は、跪いた。


こんなことだろうと思った・・・


いつでも、被害こそ受けずとも影響を受ける国はあるのです。

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