第2845話 ジョルジュ艦隊新兵器
「さーて・・・」
悪そうな笑みを浮かべると・・・
ジョルジュは、守護の竜の鎧をまとった。
「全艦隊・・・
機動兵器部隊出撃!
狩人の鼠射出!」
カピバラスや麾下の艦から、軽量型の高機動機とネズミ型の攻撃端末が飛びだした。
攻撃端末・・・
これはジョルジュの孫の一人、「発想の大魔王」ブレーンの作だ。
「くくく・・・
ようやく僕の傑作も、ジョルジュ様・・・
ひいては人類や人々の役に立つのですね・・・
すばらしい!」
カピバラスの操縦席の傍にあるシートに座す、ジョルジュに似た「どう見てもマッドサイエンティスト」の人鼠が高笑いする。
「別の君の出番をつくってやったわけじゃない。
僕の「おもちゃ」をつかってもいいが・・・
あれはやりすぎなんでね。」
「おお!」
ブレーンは、メガネを外す。
「それはお優しい・・・
ジョルジュ様のおもちゃは、殺人兵器でありますがゆえに。」
「君の傑作も殺人兵器だよ・・・」
「狩人の鼠」・・・
これを一言で言うと・・・
背から神波動剣の翼を広げたレディマウスだ。
小さいながらにも、敵艦や敵機を斬っていく。
「フハハハハハ!
我が祖父・・・
祖父の友・・・
この宇宙の人類に仇成す者は・・・
抹殺のみだーッ!」
ジョルジュは、そんな孫を見て思った。
「あのキティルハルム最凶のマッドサイエンティストに弟子入りさせたのは、間違いだったか・・・」と。
発想の大魔王ブレーン!
マッドサイエンティストです。




