第2841話 独裁的変化
タルタロス宇宙・・・
「ええい!
ことごとくこちらの侵攻が阻止または、返されているではないか!」
ウリナラース神は、激怒していた。
「そ・・・
それが・・・
相手側には、神・亜神・人間共に、知将が多く・・・
すぐに対処されてしまうのです・・・」
報告する神は、顔面蒼白になっている。
そんなときだった。
「で・・・
伝令!
辺境星雲が、反乱をおこしました!」
伝令神が報告する。
「なんでも・・・
度重なる徴兵で・・・
神・人間共に人的資源が枯渇し、内需や経済活動が鈍化したためと・・・」
つまり、厭戦気分による反乱である。
タルタロス宇宙は、「攻めた」ことにより・・・
自軍の摩耗を進めた挙句・・・
内乱を起こし始めていた。
「く・・・!
よもや・・・
敵の中にここまで読める将がいるのか!?」
いるのである。
亜神でありながら人間の位置に留まっている、最強の総合導師三人が。
「最強の・・・
「猫の女王」ミリアリア・イスレ・キティルハルムを仕留めてはと・・・」
苦し紛れに、戦神が言う。
「誰でもよい!
「リシテアール三賢人」の一角を崩せ!」
こうして、タルタロス宇宙は、標的を一つに絞ることとなる。
が。
反乱も、一つで済みそうもなかった。
消耗も、内部抗争も・・・
特にミリアリア・イスレ・キティルハルム女王が狙ったことだったからだ。
ただ・・・
この戦略をやろうにも・・・
ミリアム女王自身が強く・・・
結果として、「前の敵」と「後ろの敵」に挟まれることとなるのだが・・・
これ・・・
現在の某国に似た状況になってます。




