表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2932/3270

第2838話 ファーストフード

「こんな秘匿性の高い話を、こんなところでしていていいのですか?」


そう言ったのは、オリンポス神族のミネルヴァ神だった。


ギリシャ系の神は、同じ系統の神が二柱ふたりいる。


ミネルヴァ神は、戦神である。


「いいのです。」


私は、スパイスの効いたチキンを食す。


うまい。


「では・・・」


ミネルヴァ神も同じものを食す。


「ほほお・・・

神に献上するものとしては上物ですね。」


「ありがたき幸せ。」


喜んでもらえたようだ。


「しかし・・・

あの注文を運んできた人は誰ですか?

どこかで見たような・・・」


「ええ。

現在では、亜神となっている商業料亭の創業者で・・・

一級貴族のサンダースと申しますね。

あ。

このたび、「神」に昇格されたようです。」


髭のじい様で、邪馬台国の天ぷらを元にフライドチキンを開発したらしい。


「まさかの「創業者」!?」


「ええ。

私もまさか「当人」がいらっしゃるとは思っていませんでした。」


店外には、彼の像が飾られている。


「現在、地球のよく似た店とコラボしています。」


そう言うと、私はもう一口食す。


「サービスがすごいですね。」


言いながら、ミネルヴァ神は考える。


「タルタロス宇宙には、こういう商業サービスはないのでしょうかねえ・・・」


「わかりません。

が。

そんな余裕はないのでしょう。」


「どういうことで?」


「かつての地球で・・・

大国が小国に攻め込んだことがあります。

しかし・・・

そういった産業は続ける余裕がなくなり・・・

経済的に破綻した歴史もあります。」


「はあ・・・

マヌケですね・・・

戦争とは・・・

兵器や食料をつくってくれる国民がいてこそできるのでしょう?」


「ええ。

仰せの通りです。」


返答すると、私はまた一口かじる。


「祭祀惑星エリュシオンにも出店を検討するよう箴言するべきですかね・・・」


ミネルヴァ神は言った。



あのじい様のネタです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ