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第2832話 教養の大切さ

「ハルカ神。

当たり前に学問が浸透していた、古代文明のころのあなたには、ピンとこないかもにゃ。」


そうリケ神が言うと・・・


再び、かこ~んと音がする。


「ミリアム陛下曰く・・・

「衣食足りれば、礼節足る」だそうです。

ちゃんと生活できる余裕が必要なのです。」


テラがお茶を置き、言う。


「これは、仕事と収入に限りません。

教養による「豊かさ」も、それに含まれます。

ハルカ神は・・・

「原子」の基礎理論もなしに、「核分裂」「核融合」の説明ができますか?」


「無理ですね・・・」


そうハルカ神が答えたとき・・・


「ぎにゃあああああああああああああああああッ!」


人獅子ワーライオンの女性の悲鳴が・・・


「まーた人獅子ワーライオンが、「獅子脅し」にひっかかったにゃ・・・」


リケ神が、お茶を飲む。


「つまり・・・

たとえ論戦で不毛な争いをするにしたって・・・

テラの例えだと・・・

「原子の基礎知識」をすっとばして、「核分裂」を説明するバカ共ばっかになるにゃ。」


ところで・・・と前置きして・・・


「まあここで、初代陛下と初代評議員は、ホントならお荷物になる「難民」たちを強制的に学務につけさせ・・・

労働の即戦力兼新規国民に組み込んだにゃ。

さらに、スラムを潰して、市街に作り替えたにゃ。」


「あ・・・

荒業ですね・・・

そうやって「合理的に」スラムを潰すとは・・・」


「まあ・・・

当時は、キティルハルムの民は基本的に初代表議員の子供たちしかいなかったので、労働力が足りていなかったにゃ。

結果的に、彼らとの混血で事実上キティルハルムの民は「人間」となったようなモンにゃ。」



デター!

獅子脅し!

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