第2828話 神々の武具
「で・・・
しかるに、神々も人間と同様に、強力な武器や兵器をもっておるのです。」
ミリアム女王は、味噌ベースのウナギたっぷりの「闇鍋」の汁をすすって聞く。
「はあ・・・
「科学神」というのが存在するのはなぜかと、昔から疑問に思っていましたが・・・
そのような目的があったのですね。」
脇では・・・
「にゃーッ!
誰にゃ!
ケフィのケーキぶっこんだヤツは!?」
とか・・・
「誰だよ!?
リケ様のチョコぶっこんだの!?
そのまま食ったほうがうまいだろ!?」
といった声が聞こえる。
「「・・・・・・」」
ミリアム女王とハルカ神は、ちょっと思考が停まる。
が・・・
「なぜローブを?」
ミリアム女王が、ハルカ神に尋ねる。
「はい。
聞きましたよ?
生身で宇宙空間で戦闘したとき・・・
敵艦内の艦内戦・・・
これらで、実績を上げた際・・・
あなたは、デイブランドの戦闘服を着ていたという。
それで、神々も注目しているのです。」
そこで、ミリアム女王の目が、すっと細くなる。
「猫」さながらに。
「エニアスが、今朝電話をかけてきて、妙に声が弾んでいると思ったら。
ただ・・・」
「ただ?」
「実を言うと彼女は、ナキの着ぐるみを多く手掛けています。
それと・・・
彼女は、ファッション感覚は、デイブランド一族随一です。
自分の作品が似合うと思ったら、付きまといますよ。」
げっそりとした表情のミリアム女王。
この時・・・
ハルカ神は、気づいてしまった・・・
キティルハルムの要人をビビらせる「実力」を持つのが、エニアス・デイブランドであることに・・・
ハルカ神は、「人間」だったころ・・・
ファッションには無縁でしたから・・・




