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第2826話 キティルハルムの異端児

「えーと・・・」


エニアスは、メディルを放り出し・・・


工房の奥に駆け込む。


「コレなんてどうですか?」


ハルカ神のローブと白衣をひっぺっがし・・・


もともとあった服をハルカ神に着せているエニアス。


「おわっと!」


床に落ちかけたメディルは、人の姿に戻り、頭をかく。


「大変にゃ・・・

あんたの師匠も・・・」


「ええ。

長年のお付き合いのミリアム陛下やナキ閣下は・・・」


二人して遠い目をする、リケ神とメディル。


そうしている間に・・・


「こ・・・

これは!?」


すばやく着せたり脱がしたりをしているエニアスは、何やら神波動オーラを発していた。


そればかりではなく・・・


彼女の目が光っていた!


「ご注文は・・・

戦闘法衣・・・

ご予算は40000ノワール・・・

身体の詳細なサイズは・・・」


そう・・・


エニアスは、ハルカ神の採寸とデザイン整合・・・


それを同時に「脳内」で行っていたのだ!


そして・・・


ハルカ神に元の服を着せると・・・


ペンと定規を取り出す。



「なんか・・・

デイブランド一族って・・・

この国では、異端なんですか・・・?」


注文を終え、街を歩くリケ神、ハルカ神、メディル。


「ええ。

そうらしいです。

リケ様が人間として「死んで」おられたころ・・・

一級貴族から、とうとう・・・

服飾デザイナーを輩出しました。

こういう分野は、ミケランジェロ一族の「ミケランジェリ家」や「ミケランジェル家」の得意とする所ですが・・・」


「当時の「第二王女」だったデイブランドは・・・

一級貴族として王家の資本で物件兼住まいを確保して、開業したにゃ。

それが・・・

現在のデイブランド神であり・・・

デイブランド一族の出自にゃ・・・」


メディルの説明に、ため息をつくリケ神だった・・・

す・・・

すげえ・・・

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