第2823話 ハルカ神の買い物
リケ神殿・礼拝堂・・・
「にゃにゃにゃ~♪」
鼻歌を歌いつつ、リケ神は評議員ローブとその上にキトンという服装で・・・
鏡餅を磨いていた。
もはや、常人が持ったら、手を滑らせて落とすほどに「ツルツル」である。
しかもミラーボールのように光っている。
そんなとき・・・
光の柱が立ち・・・
そこからハルカ神が現れた。
「リケ神。」
「にゃ~♪」
ハルカ神が声をかけるも、リケ神は鏡餅を磨いている。
「明日の鏡開きが楽しみにゃ~・・・」
「おい!」
気付いていないリケ神。
「わッ!
ハルカ神ッ!?
いつからいたにゃ!?」
「さっきからですよ!」
語気が荒くなるハルカ神。
「と・・・
ところで、何の御用にゃ?」
リケ神は聞く。
「実はですね・・・
買い物をしたいのです。」
しかし・・・
「にゃ~・・・
正月三が日は・・・
コンビニや大手店舗くらいしか開いてないにゃ。
まあ・・・
ゆっくり滞在でもするにゃ。」
少し考えるハルカ神だが・・・
「まあいいでしょう。
換金用の金しか持ってこなかったのでね。」
祭壇に鏡餅を置き・・・
ハルカ神にお茶を出すリケ神。
「ところで・・・
なにが欲しいにゃ?」
リケ神はお茶を飲みながら聞く。
「ローブを一着。
戦闘用にね。
デイブランド工房に注文しようと。」
ずざざッ!
リケ神は、自分の神像の影に隠れる!
「デ・・・
デイブランド工房にゃ!?
やめておくにゃ!」
リケ神の表情は、恐怖に覆われていた!
ハルカ神が!?




