第2820話 交通渋滞!玉突き事故!
タルタロス宇宙・・・
宇宙中央ブラックホール近辺・・・
「あ・・・
あれは・・・
ツクヨ艦隊です!」
後続艦隊が、混乱していたが・・・
「か・・・
かわせ!」
艦隊司令は、慌てて命じるが・・・
「無理です!
時間魔法で加速されています!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
ツクヨ艦隊と後続艦隊は、激突して連鎖的に轟沈していく!
重力加速度というヤツだ。
こうして、このとき・・・
タルタロス宇宙は、合計で三つの艦隊を喪失した・・・
キティルハルムの門・キティルハルム艦隊ドック・・・
補給艦デイブランド・・・
「あいかわらずすごいわ・・・」
「ゴツかったり、派手だったり・・・
ウチの初代様が危惧した時代になったにゃ・・・」
私たちは、補給艦デイブランド視察していた。
無重力仕様ミシン・・・
オリハルコンの針・・・
頑丈なミスリル糸・・・
そういったものはまあ、「デイブランド」だからしゃーない。
が・・・
壁面に型紙を印刷した紙や、モデルを写真に撮ったポスターまで貼ってあったりする・・・
「あ・・・
アルテミス様やゼウス様まで・・・
とんでもないにゃ・・・」
「わ・・・
私の写真!?
モデルになった覚えなんて・・・」
シルフィード神が仰天している。
「たぶん・・・
AI生成技術ですね・・・
しかしリアルだ・・・」
私はあきれ返った。
「ところで・・・
敵艦隊はどうなりました?」
シルフィード神がメディルに尋ねる。
「ええ。
相手の「道路」をいじってやりました。
陛下もよくやる戦略です。
あの速度のまま、こっちから見て「出口」にぶっこんでやりました。」
「え?
ということは・・・」
メディルは、事も無げに言う。
「交通渋滞、玉突き事故ってことです。」
怖ろしいな・・・




