第2818話 必ずしも・・・
「時間魔法展開!
「逆行」でだ!」
ヤケクソになったツクヨ神は、命じる。
だが・・・
「ストリング・フィールド!」
光流金属の糸で、「立体魔方陣」を描くメディル機。
「ミリアム陛下の思想はすばらしいです・・・
「専守防衛」・・・
むろん、綺麗ごとであって全てが必ずしもそうできませんが・・・」
メディルは、ニヤリと笑う。
「猫」さながらに。
いや、「ネズミ」だった。
「ご自分の攻撃で滅んでください。
くくく・・・」
時間逆行魔法が、メディル機を襲うが・・・
メディル機は「ことごとく」返す。
結果・・・
ツクヨ艦隊の艦が、ことごとく「消滅」していくのだ。
ミリアリア艦橋・・・
「・・・というわけにゃ。」
詳細な報告をするナキ。
「いやあ・・・
やりますねえ・・・
さすが、デイブランドの技ですよ・・・」
私は、「うんうん」とうなずく。
「なんですかアレはッ!?」
理解できない様子のシルフィード神。
「DVDを再生して、逆回転させたこと・・・
あります?
アレと同じです。」
「???」
事も無げに言った私に、疑問顔のシルフィード神。
「もっとも、彼女にそんな大それた術は使えません。
が。
なぜかデイブランド工房では、作品の縁に防御魔法の呪文を刺繍しているんですよね。
彼女は、一族の魔法技術とそれを融合して、可能としました。」
つまり・・・
「敵の「反則攻撃」を「反則防御」で返した!?」
シルフィード神は、仰天した。
時間を巻き戻すと、こうなります。




