第2816話 激突!
宇宙中央・・・
「大丈夫なのですか?
ミリアム陛下・・・
彼女は、「服飾職人」でしょ?」
戦艦ミリアリア艦橋にて、私の傍に武官として来ているシルフィード神が聞く。
「論より証拠。
それより・・・」
「敵艦隊にゃ!
さっそく魔法展開してきているにゃ!
「時間魔法」で、分類は「逆行」にゃ!」
ナキが報告する。
だが・・・
「全艦・・・
敵に対して「逆行」の時間魔法を展開!」
そう命じると、私自身も術を放つ。
タルタロス宇宙艦隊・・・
「ツクヨ様!
時間魔法が・・・」
オペレーターが報告する。
「時間魔法がどうした!?」
艦隊司令の時間神ツクヨが、詰め寄る。
「無効化されております!」
「なんだと!?」
「科学的にも・・・
まったく同じ衝撃をぶつけると無効化できます・・・
その応用かと・・・」
そう。
ミリアム女王は、「同じもの」をぶつけたのだ。
さらに・・・
「敵後方艦から、一機の機動兵器が・・・」
「一機だと!?
撃ち落としてしまえ!
そんなもの!」
だが・・・
その機体・・・
補給艦デイブランドから出撃したメディル専用機は・・・
「ふーん・・・
この程度の攻撃・・・
キティルハルム艦隊の神波動盾を使うのももったいないわね。」
メディルが、そう言うと・・・
機体は印を結んだ。
それは・・・
あやとりをしているようにも、編み物をしているようにも見える。
「ストリング・ネット!」
広域に、カーボンで編みこまれた結界が展開した。
ことごとく、神波動閃熱砲や神波動レーザーをはじき返す!
「か・・・
カーボンだぞ!
アレは!」
ツクヨ神は仰天した。
カーボンです。




