第2812話 時間操作の危険さ
「かつて・・・
大規模な「歴史修正」があった。
なんだかわかるな?
ハルカ神に、聖大魔王ジョルジュよ!」
トト神がぎろりとハルカ神とジョルジュを睨んだ。
「「うッ!」」
ミリアム女王とアルナスは、はっとなった。
「別の時間軸の・・・
「超魔王ガルアレートによる宇宙破壊」・・・」
「いかにも。
それを止めるため・・・
五人の勇者が、古代文明の時代に遡った。
「時空神様の御力をもってしてな!」
結果・・・
彼らによって超魔王ガルアレートは、一時的に封印された。
「アレによって、マルチバースはこわれかけ・・・
神々は、混沌神族を除いて死滅したのだ!
それを修正するため・・・
時空神様は御力を勇者に使わせた!
危険な賭けだったがな。」
トト神は、ため息をついた。
「そして・・・
その「元の時代」とは・・・
「現代」なのだ。」
ミリアム女王は、それを聞き、目をすっと細める。
「猫」さながらに。
「この修正は、うまくいきました。
が・・・
今・・・
仮に同じことができたとしましょう。
悪用すれば・・・
どうなるかおわかりですね?」
ミリアム女王は、王たちを見る。
「うう・・・」
王たちは、黙ってしまった。
「時間操作とは、かように危険なのだ。
よって、必要な時に、司書神様の御力を借りることを推奨する。」
アルナスが言う。
「では・・・」
皆を見て・・・
「アテナ様と詳細を詰めていくことにいたそう。」
アルナスが制するように言った。
よもや、こんなに危険だとは!




