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第2809話 覇権思想と防衛思想

「なんとか、向こうを交渉のテーブルに就かせられんのですか?

ミリアム女王。」


清仁きよひと大帝が言った。


「少なくとも現時点では不可能ですね。」


私は、スクリーンに地球の古代の戦場を投影する。


平和な国に突如攻め込む大国。


攻められた国は、先進技術と支援国の援助で対応した。


「当時攻めた国は・・・

地球でも、第二位の軍事力を持つとされた国でした。

攻められた国は、平和を保っていた国でした。

が・・・

攻めた国は・・・

「非ファシスト化」を掲げていました。」


「だが・・・

この惨状は、攻めた方がファシストのような気がするぞ!」


王の一人が言った。


「はい。

多くの諸外国の民がそう断じました。

攻められた方は・・・

支援国の兵器供給と愛国心で対抗しました。

一方・・・

攻めた方は、兵力と兵器を消耗・・・

経済封鎖によって弱っていきました。」


そのミリアム女王の説明に・・・


アレス神が、割って入る。


「は!

すでにこの時代・・・

他国にいきなり攻め込んで侵略するのは、時代遅れだったんだよ。

考えてみやがれ!

そういう「侵略国家」ってのは・・・

兵器や兵糧をつくってくれる「国民」がいるから戦争ができるんだぜ?

ミリアム女王に聞いたが・・・

その国ってのは、自国民を根こそぎ「兵隊」にしていったみたいだぜ。」


「兄上。

さすがに、戦略眼をお持ちでしたか。」


アテナ神が茶化す。


「あ・・・

アホかッ!

いくらオレが脳筋バカでも、その程度はわかるぜ!

「戦神」なめんな!」


アレス神が、取り繕う。


「結局・・・

「覇権思想」と「防衛思想」のぶつかりあいなのか・・・」


一人の王がそう言った・・・

どこの国かわかった方もおられるかと。

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